図書館と私

現地時間4/5。2つめの学会の初日。ビジネス街としてのサンフランシスコの朝は、車が多くて大変。基調講演に微妙に遅れる。学会は、これまで縁もゆかりもなかった図書館情報学についてのもの。社会人2年目になったわたくしの(いつの間にか年度が替わってしまった)新たなミッションのための準備と思って差し支えない。講演を聴いていると、課題、課題、課題の連続。この世界も進化するWebの荒波に揉まれているのだなあ。中国や韓国のブログ事情について報告があったり、なんぼ出ていって日本の事情を話そうと思ったことか。お昼は近所のモールの中華デリ。いつもなら涙が出るほどうれしい醤油味ながら、今回は宿舎のごはんがあるのが違う。午後も同じように聴講して、初日は終了。同じ研究所の人々についていくと、そこはえらく上等な日本料理屋。トロとキャビアと金箔と、みたいな間違ってるけどおいしいお寿司とか、これまた上等そうな日本酒を飲んでふらふらに。そのあとさらに会場のホテルの最上階のバーで、すばらしい夜景を見ながらのひととき。これまでの4日間とはえらく風情が違う。それもまたサンフランシスコなのだそうだ。
現地時間4/6。出ないといけないセッションは意外と少ないことがわかり、昼になるともうお役御免。会場にネットが来ていないこともあり、すぐ近くのメトリオンでWifiを確保して仕事仕事。2時間ぐらいやってるとなぜか接続できなくなって、仕方なく手じまいしてチャイナタウン方向へ。足をのばしすぎて怪しげな地域に入りそうになったりしてるうちにバンケットの時間。中国語・韓国語・日本語の歌が歌える謎の歌手のライブつき中華料理。気がつくと国別対抗カラオケ大会みたいになっている。タンパク質を大量摂取して、チェアの心温まるハーモニカの音色に見送られつつ帰る。
現地時間4/7。学会3日目は図書館見学ツアー。BARTでバークレーまで行って、UCBの図書館でレセプションがあったらしい、が、実は宿舎にて鍵を部屋の中においたまま閉め出され、その対処で非常に遅れることに。そのあとはさまざまな図書館・図書室を見せてもらって知の集積具合を知る。それから市内に戻り、みんなで軽く食事して、またメトリオンでネットして、戻ってくると同じ研究所の人々の発表が待っている。当方はいつもの通りカメラマン。いろんな意味で画期的なプレゼンを拝見して、その足で懇親会へ。調子に乗ってカリフォルニアワインをひととおり飲んでみたり。さらに例の最上階バーでの打ち上げがあり、気がつくと最終バスを逃している。24時間運転の表示を信じて1時間待ってみたけど何の音沙汰もなく、こわごわタクシーに乗ったら何の問題もなく帰れた。
現地時間4/8。もう学会最終日。午前はいつもと違うホテルで講演会。まったくもって格調高い。昼ごはんはそこでサービスされ、その流れで最後のセッションを聞いて全日程は終わり。関係の展示会を少しだけ覗き、そこでみなさまに別れを告げて宿舎に戻る。荷造りして、いざカルトレインの駅へと思ったところ、宿舎の方がパロアルト方面まで乗せていってくれるそうで。車中にてほかのお客さんとお話ししてたら話が合いすぎてびっくり。帰国後の再会を誓う。さてパロアルトに再び上陸、某氏と1週間ぶりに会う。授業がえらく大変そうで、それを労うためにも近所のかりふぉるにあ・きゅいじーぬの店でディナー。それから某氏の友人の誕生日パーティに参加することになり、半強制的に社交モードになる。しかしスタンフォードともなると信じがたいキャリアを持った人ばかりで、話をしてると相当おもしろい。そんなこんなでほどほどのところで切り上げて、帰って寝るしかない。