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2012年のごあいさつ

あけましておめでとうございます。

まずは昨年の振り返りから。2011年もいろいろなことがありました。

3月11日の東日本大震災。その時ぼくは研究所の居室にいて、幸い身のまわりに被害はなかったのですが、翌週からの計画停電のためにCiNiiをはじめとする各種サービスを一時的に休止することになり、多くのユーザにご迷惑をおかけしてしまいました。正直なところ、こういった事態をあらかじめ想定できていたとはいえません。サービスの性質上、NIIだけでなく学術情報を扱うコミュニティ全体の課題として取り組む必要があるので、今後はステークホルダーとのコミュニケーションを深めながらこの問題に対応していこうと思います。

11月にリリースしたCiNii Booksは、ある意味でそういったメッセージを込めて設計したものです。15年目を迎えるWebcatの後継として、NIIと大学図書館、そしてユーザをつなぐメディアになれるよう、関係者とのコミュニケーションを密にして進化させていきたいと思っています。また懸案だった電子リソース管理の問題も調査を進めており、今年から具体的な動きができるように準備しています。

研究面では、2010年にスタートしたLinked Open Dataに関するプロジェクトLODACが育ってきました。メンバーも増え、美術館・博物館情報だけでなく地域情報、生物多様性などさまざまな分野のLOD化を進め、知見を積み上げています。講演や発表も順調に増え、LODといえばLODACと認識してもらえるようにさらに活動していきます。

グルコース社はとても忙しい1年でした。スマホ・タブレット向けアプリの実績が増え、もともとの強みであったウェブサービスとの連携など、多様なニーズに応えられるようになりました。一方、自分たちのブランドで製品を出すための時間が取れなかったのが反省点で、これは今年の課題です。

個人的には、学術情報とLODに軸足を置きながら、各分野とのコラボレーションを進めていくというスタイルが確立した1年だったように思います。とはいえ、クリアな成果が出ているわけではないので、ほんとうに使えるサービス、ほんとうに使えるデータを作り出すことが2012年の第一の目標です。そのために、自分の中で分断気味のコミュニティをまとめ直し、強いチームを作っていくことも重要だと思います。

また、ここしばらくTwitterだけしか使っていないような状態でしたが、まとまった言葉を発信していくことを再開したいと思います。あと論文や解説記事など過去に書いたものをアーカイブとして公開しはじめましたので、本ブログとあわせて見ていただけるとうれしいです。

それでは、課題だらけの1年になりそうですが、今年もよろしくお願いします!