回顧2006

気がつけば2006年も終わってしまった。何がなされて何がなされてなかったのか、毎年恒例の棚卸しです。

1月。研究所の新プロジェクトはじまる。前例のない試みで、落としどころが見えないまま始まったが、年末に一定の成果が出せて感無量。次の1月に何か出せるかも。あとははじめての留学生の指導。優秀すぎてこっちがついていかなくて困った。彼は3月に帰国したが、10月から正式に研究室メンバーに。

2月。インタラクション2006の準備に忙殺。巨大イベントにつき問い合わせの対応でいっぱいいっぱい。これと並行して某プロジェクトの事務処理会計処理。もう1回やればちゃんとできると思うけど、初回は大変。人間には処理能力の限界があると思い知らされたこの1ヶ月、その後は少しずつ人に振ることを覚えようと努力中。

3月。インタラクションの本番は無事に終了。それから年度末関係の事務作業。予算と決算の2つの世界を行き来して頭が混乱する。後半は学会のためにスタンフォードシリコンバレー近辺へ。某巨大ネット企業でプレゼン。グ社では受託から企画型への移行の第一歩を記す。

4月。年度の変わり目はサンフランシスコにて。研究所のミッションで学会聴講。帰ってきたら即引っ越しで、あとは解説論文第1弾を泣きながら書いている。グ社はこの月から一国一城を持つようになった。

5月。GW過ぎまでは引き続き論文書き。後半はWWW2006@エディンバラ。グ社ではmixi関係の仕事をリリース。

6月。人工知能学会全国大会で提案セッションの運営。ICCのシンポジウムでパネリスト。どちらもお客さんとして出入りしてきた長い期間があって、それに折り合いをつけることができた印象的な出来事。

7月。研究所の市民講座でのプレゼン。いつもと違うお客さんの前で話すと別の反応があっておもしろい。今も、これをきっかけとした案件がちらほらと動いている。あとは学部生の指導に本腰を入れ始めたのと、解説論文第2弾。

8月。解説論文を何とかかんとか書き上げて、しばらく休憩(雑用処理)モード。人生が予想もしない方向に転がり始める。

9月。情報処理学会誌の特集の編集作業に着手。苦戦。学会の座長と発表で福岡出張2回。間に小旅行など。

10月。編集と解説論文第3弾でふらふら。自分のことで追い込まれる前に、研究指導の体制を強化しはじめる。あとはインターコミュニケーションへの寄稿。これも過去への折り合い系。好きなように語れるのは楽しいけど、それなりの責任がまたあるということに気づく。

11月。学会誌発刊とそれにちなんだセミナーの開催。WI2研究会の開催準備に奔走。SWO研究会もあって、会だらけ。

12月。指導をするようになって師走の意味がわかった12月。。。

うーむ、まとめてみるとちょっと近視眼的に過ぎるような気がしてきた。目の前の事象に右往左往しているような。まあ、右往左往しているうちに何かに引っかかるだろうと思って、なるたけ断らないようにということを心がけてはいるけれど、いつまでも続けるものではないのかも。とはいえ、いきなりすべてのポジションを長期に振り向けるわけにもいかず(任期もあるし)、うまくポートフォリオを組めるよう、精進して参ります。

そんなわけで、2007年もよろしくお願いいたします。