「ウェブがわかる本」
難産の末、はじめての著書が発売されました。とにかく書ききったのが収穫。おもしろいのかおもしろくないのかはまだ自分には判断できませんが、見かけたら手に取ってみていただけると幸いです。
突然ですが、本を書きました。
題名は「ウェブがわかる本」、岩波ジュニア新書という中学生・高校生向けの新書シリーズの1冊です。何やらものすごく大きな題名になってしまってますが、ウェブの歴史やブログ・SNS・集合知といった現在のウェブの姿についてまとめつつ、ウェブでの情報の探し方、コミュニケーションのとり方について、実践しながら考えてみるということをテーマにしています。そういえば、Web2.0という言葉は1回も使わなかった…。
正直なところ、若い世代に向けてウェブの本を書くというのは本当に大変な作業でした。物心ついたときから身の回りにウェブがある人に「YouTubeがすごい」と言ってもしょうがないし、ぼくよりもはるか先に行っている人もいるはずです。そんな状況で、彼らに伝えられることがあるとすれば、ウェブはどういう人たちがどういう思いで作り上げ、いまこういう形で存在しているのか、といった昔話であったり、ウェブに問題があるとすればどういうところで、それをいかに回避するかというリテラシーの話ぐらいしかありません。いま読み返してみると、情報の信頼性とか他人とのコミュニケーション作法とか、ウェブに関係はあるけどウェブだけの話ではない、そういうよしなしごとを綴った不思議な本になっています。
ぼちぼちと周りの人に読んでもらっていますが、検索エンジンやウィキペディアを使ってどうやってまともなレポートを書くかという学生特有の部分はともかくとして、ウェブやブログの本質について書いた部分は他ではあんまり読んだことがないという評判をもらっています。極力シンプルに書いたつもりなので、学生さんだけではなく、ウェブって結局何なのか?と思われている(おとなの)方にも読んでいただければなあと。
そんなわけで、学校や会社での大量購入、お待ちしています(笑)。
「ウェブがわかる本」発売! - Semantic High!
- 作者: 大向一輝
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (34件) を見る