そういうお年頃

朝一からヘビーな会議.組織でも個人でも,生き延びるために最も必要なのは自身に迫りくるであろう危機の徴候をいかに早く見つけて対応をする能力なのだろうなあ.ただ,その危機が実際に来ていない間は対応しててもしなくても見た目がほとんど変わらないのが問題.で,企業の場合だと,トップがそれに気づくかどうかが最大のファクターになって,トップ自身が優秀,あるいはトップにスムーズに情報が上がる仕組みを持つところがよい,という話になる.一方,アカデミアはどうなのかというと,組織のありかたとしてトップダウンになるように作られていない.もちろん学長とか所長という人はいるのだけれど,トップの号令のもとに組織全体がどうのこうのならない.それは悪い意味では全然ないのだけど,しかし危機(というかリスク)管理という面ではあまり都合がよろしくないことは確か.そんな中で,ボトムアップながらヘビーな会議ができているのはまことによいことなのだろう.それが恒常的にうまくいくのだったら,組織体としては理想的なのかもしれないし.
お昼からは某誌の取材を受ける.ぐちゃぐちゃのオフィスではなくて眺めのよいラウンジにご案内.イメージ戦略です.やたら大がかりな撮影機材が入ってびっくりする.通りがかりの某同僚は何事かと思ったことであろう.どんな取材だったかは載った時にでも.それから短期のインターンでやってきた留学生とミーティング.予想以上に実装能力があって,しかもやってることがストライクゾーンのどまんなかだったので,テーマがあっさり決まる.問題はこっちの英語がめちゃくちゃすぎて正しく理解されているかどうか...それから自分の仕事をやって,某さんにとある機材を受け渡すがてら晩ごはんとお茶.悩んだり動き出したり晴れたり曇ったりのタイミングにシンクロニシティを感じなくもない.そういうお年頃かな.